ビニール袋やペットボトルのキャップ――
それらが海のごみになるって、知っていましたか?
実はその多くは、わたしたちの町から流れついたもの。
海のごみをひろい、じぶんだけの作品に生まれ変わらせながら、
ごみと海のつながり、そして自分にできることを考えてみましょう。
夏休みの自由研究にもぴったりの、
楽しくてちょっぴり考える、地球にやさしいワークショップです。
海に落ちているごみの多くは、
‘’実はわたしたちの身のまわりから出たもの‘’です。
風に飛ばされたビニール袋。道に落ちたお菓子の包み。
こうしたごみが、雨で流されて川に入り、やがて海へ。
「海のごみって、遠くの国から流れてくるんじゃないの?」
たしかに、そういうものもあります。
でも実際には、日本の町や川から出たごみのほうが多いんです。
海には、見えないところで困っている生きものたちがたくさんいます。
たとえば、漁具やプラスチックの袋に絡まってしまって動けなくなったり、
小さなプラスチック(マイクロプラスチックやペレット)を
餌と間違えて飲み込んでしまい、命を落としてしまうこともあります。
そしてそれは、食物連鎖を通じて、わたしたち人間のくらしにもつながっています。
この自由研究では、海岸に落ちているものをひろって、
それを使って、じぶんだけの作品をつくります。
作品をつくるだけじゃなく、
「これは何のごみだったんだろう?」「どこから来たのかな?」
そんなふうに考えることがとても大切なんです。
海に落ちていたそのごみは、もしかしたら、わたしたちが町で落としたものかもしれません。
たとえば、ポケットに入れていたビニール袋が風で飛ばされたり、
お菓子を開けたときに落ちた小さな包み紙だったり。
くらしと海は、目に見えなくても、つながっているんです。
海の豊かさ=私たちの未来を守ること。
この自由研究のいちばん大切なテーマは、そんな「つながり」に気づくことです。
作品づくりを通して、自分でも何ができるかを考え、実践していきましょう。